オミクロン株 検知の流れ

オミクロン株 検知の流れ

①検体を取る ②ウイルスを検出する ウイルスは複数のタンパク質で構成された物質です。それぞれのタンパク質を作るための情報が遺伝子(RNA)に記載されています。 大量にある遺伝子のうち、風邪のコロナウイルスには存在しない新型コロナウイルス特有の配列を検出することで、感染しているかを判定しています。PCRNOWはN領域、E領域、ORF領域などと呼ばれる部分に存在する特有の配列のうち、変異の影響を受けにくい複数の箇所を検査に利用しているため、オミクロン株に感染していても陽性と判定できます。 ③ウイルスの変異を調べる 新型コロナウイルスはスパイクタンパク質を細胞の表面に吸着させながら人間の体に侵入してきます。オミクロン株はこの部分に多数の変異を持っているので、変異のもととなった遺伝子の配列変化を検出して、オミクロン株なのか、あるいはデルタ株などの別の株なのかを判定します ④オミクロン株は特に危ない変異株 スパイクタンパク質の形が変わり、ワクチンで作られる抗体が付着しにくくなりました。新型コロナウイルスは平均すると2週間に1回変異していると言われていますが、気になる性質をもっていると、特別に名前を与えますそんな名前がある株の中でも、特に危険な株であるとデルタに次いで5番目に指定されたのがオミクロン株です。 最新の研究によれば大幅に形が変わったことで、抗体の付着しやすさが1/40になりました。日本で最も利用されているファイザーのワクチンの感染予防効果は約23%まで落ちていますが、重症化予防の効果は認められています。