ご利用者様の声 ボディビル大会にもPCR検査で安全を。

コロナで大会中止となった過去。
経験を糧にボディビル選手が輝ける舞台を。

全日本学生ボディビル連盟の藏下理事長と、学生ボディビルダーとして活躍されている東京大学の西尾健斗さんにお話を伺いました。
(撮影時のみマスクを外しております。左が藏下理事長、右が西尾選手)

人気上昇中のボディビル。コロナ禍での工夫と努力。

・どのような活動をされているかお聞かせください。
藏下さん ー全日本学生ボディビル連盟というのは、55年の歴史を誇る団体で、学生ボディビル大会を運営します。主に学生達で運営しているのが特徴です。最近、ボディビルという競技自体の認知度が高まっており、今はコロナが明けず観客は制限しているのですが、1500人規模の会場が満席になるくらいで、選手数も100人近くいる団体となっています。
大学のボディビルサークル等に加盟してもらっていますが、全国でおよそ50以上の大学が加盟しています。

・藏下さんは理事長としてどのようなお仕事をされていますか?

藏下さん ーボディビル大会の運営は、前年の同じ月に会場を確保するところから始まります。

今年の会場はだいたい1500人規模の所を探して視察し、ここが良いと思って頼むのですが、大体土日は他の団体も使いたがるので、抽選という形になります。そのために複数の会場を何人かで押さえるという所から始まるのです。

あとは、だいたい4月になったら年度が変わりますので、選手登録を始めたり、観客を入れるかどうかを考えたりします。

運営も学生のみで毎年メンバーが替わるので、皆が勝手を知っている訳では無いので、選手の待機場所や動線などといった細かい所も詰めていきます。

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・西尾選手はいつからボディビルを始められたのですか?
西尾選手 ー大学に入ってからですね。大学に入ったら体は鍛えたいなと思っていて、たまたま看板を見つけて、見学に行って入部しました。
日頃から毎日トレーニングや食事を考えて生活しています。減量中は特にですね。
・感染対策として気を付けていたことはありますか?

藏下さん ー僕としては観客の人数制限。
今回、一般向けのチケット販売を中止して、身内だけでということで選手から1人3人までの紹介にしたり、マスコミやボディビルの関係者のために大会の協賛を兼ねた席を用意したり、といった形でやっていました。
西尾選手 ーそもそも人と会わないという感じで、減量中ということもあって、あまり人とご飯とかを食べませんでした。大学もオンラインで、あまり行かなくて良かったです。
あとはジムで不織布をするようにしていましたね。ちょっと苦しいけど。

検査していれば防げていたかもしれない。
経験を糧にPCR検査で安全を。

PCR検査を受けようと思ったきっかけを教えてください。
藏下さん ー去年5月にパワーリフティングの学生大会をやる予定だったのですが、前日に突然同じ大学のクラブの人がコロナに感染してしまったのです。そのため、皆濃厚接触疑いになってしまい、急遽中止せざるを得なくなってしまいました。
 結局前日でどうしようも無かったのですが、もしかしたら前日に、あるいは直前に検査するタイミングがあれば防げていたのだろうなということをその時に強く思うようになりました。
 その後、キットを家に郵送して自分で検体を取って出すというのが画期的だったりとか、各地方から選手が来ているので全員楽だなと思ったのでこちらのPCR検査を選びました。
 また、学生大会なので、よりしっかりやりたかったのと、大学は教育機関なので、クラスターとか、そういう前例が出てしまうような問題を起こしたくないという思いがありました。

・西尾選手はいきなりPCR検査を受けることになりましたが、どういうお気持ちでしたか?
西尾選手 ー鼻に突っ込む検査をイメージしていたので、それだったら嫌だなと思っていたのですが、唾液だったので良かったです。
皆大会のために水抜きをしていたので、ちょっと大変そうだなというのはありましたが、まあなんとか。僕はそんなに水を抜いていた訳では無いので、比較的大丈夫でした。

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・もしコロナ患者が出た場合の不安等はありましたか?
西尾選手 ー自分は大丈夫だと思ったんですが、他の人が陽性になったとしても、先に分かって、その人が出場しなければ大丈夫だなという安心感はありました。ステージ上では基本マスクは付けないので。
藏下さん ーもちろんしゃべることは無いのですが、皆ステージに出る直前に、パンプアップさせるためにちょっと運動するんですよ。それで汗とか息が荒くなるので、1人でも感染者がいると結構危ないなというのはありました。
だから検査してあった方が安心だったかな。
全員ウイルスを持っていないというのをしっかり確証づける必要がありました。

PCRのおかげで事前に対応出来た。
便利な機能付きで、また利用したい。

・検査の結果はどうでしたか?
藏下さん ー1回目は選手とあと舞台裏に行く人、選手の他に私を含めて運営の人がいっぱいいて、合わせて100人弱検査しました。2回目も同じくらいです。
9月と10月の大会で2回行ったのですが、1人だけ陽性が出ました。
ただ、その1ヶ月くらい前に感染してたというのがあって、もう治って3週間くらい経っていたようです。一応、医師に相談してもらった結果、人にうつすような感染性は無いとのことでした。

・今後、PCRをしなければならない大会はありますか?

西尾選手 ー次は来年度の春とかになりますね。その頃にまたPCRをする必要があるのかっていうのはわからないですね。無くなっているかもわからないです。
パワーリフティングは1人ずつやるものなのでボディビルほど密にはならなくて、濃厚接触を防ごうと思えば防げます。選手同士は物理的な距離を開けれますし。
ボディビルは本当に1列に並んで密集して、皆で動いてということをしなければならないので、ボディビルにはPCRは必要だったという風に思います。

・良かった点はありましたか?
藏下さん ー管理者一括確認画面のおかげでいちいち100人近くを確認する必要が無かったので、その把握漏れが無かったという意味では良かったです。便利でした。
また、機械的に陰性陽性だけでは無くて、ちゃんとCt値といった中身が見れるという点や、内容が分かるという点が良かったです。
西尾選手 ー各自が簡易検査とかでやるとかよりは、より安心かなと思いました。

藏下さん ー結構コロナで慎重になっている感じだったので、それを安心させるという意味では良かったんじゃないかと思います。
本当に協力していただけて良かったです。

・機会があったらまた受けたいと思いますか?

藏下さん ー全然受けます。簡単にできるので。
西尾選手 ーそんなに手間では無かったので、必要であれば、あれなら良いかなと思います。

・ありがとうございました。

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※本インタビューは2022年1月に実施しました。記事内容はインタビュー当時のものです。