ご利用者様の声 イベント開催のため団体で100回以上のご注文。

手厚いサポートで安心して検査ができた。
障がいをもつ人も利用できたこの事例を是非活かしてほしい

今回、SACミュージカルカンパニーの阿部さんにお話を伺いました。

ミュージカル公演の開催のためPCR検査を受けることに。

・事業内容をお伺いしてもよろしいでしょうか。

ー主に特別支援学校の卒業生が演じるミュージカルの企画・運営をしています。障がいをもった人たちへのイベントを開催する活動を行っておりまして、普段はイベントへ向けてのお稽古もやっています。

・コロナ禍での活動についてお伺いしてもよろしいでしょうか?

ーはい。月に2回第2、第4日曜日の午前中に練習しています。しかし、コロナウイルスの流行で練習場所が取れなくなってしまいました。イベントもあったのですが無くなりました。練習も長期間止まってしまいました。最近はようやく練習場所が使えるようになり、お稽古を始められるようになりました。

・今はいつも通りに戻ってきたということでしょうか。

ーそうですね、練習は通常通りに戻ってきています。しかしながら、歌の練習に関してはできるかどうか難しいです。(感染対策の)ビニールなどを用意する時間を取れず、できないかもしれないです。

・イベントはどのくらいの頻度でやられているのでしょうか?

ー2年に1回やっています。しかし、今年どうするか、延期するか、今後どうやって活動していくかを、メンバーと保護者を含め、アンケートを取るなどして話し合いをしました。

大人数の検査に対応。
検査前後のサポートも充実。
管理者が検査情報を一括で閲覧できるシステムが便利だった。

・今回のPCR検査は公演の前に受けられていましたが、何か決まりがあったのでしょうか?

ー劇場からの指定で、舞台出演者の場合は陰性である必要がありました。劇場ごとに規定が違うと思うのですが、楽屋に入る関係者も陰性であることが必要でした。劇場のスタッフさんは1か月に1回PCR検査をして、大道具の搬入など臨時で入る人は、抗原検査をしているそうです。出演者は2週間前に検査するのが一般的といわれたのですが、最終的には1週間前になりました。1週間前に検査して、もし、その結果が陽性だったとしても、それからのキャスト変更は時間的にも現実的ではありません。そのため、その前にもPCR検査をやろうということになりまして、本番の1か月前と1週間前の計2回実施しました。検体採取に慣れていないと当日不安でしたので、うまくいかなくてもいいから試しにやってみようという感じで1回目は受けました。

・なぜ、弊社を選んでくださったのでしょうか?

ー我々の今回の公演は助成金を受けていまして、初めPCR検査の費用は助成対象外だったのですが、社会状況が変わって対象になりました。それには条件がありまして、医療機関で検査をすることなどがありました。もし陽性者がでた時、どうすればよいかわからないうえに、メンバーは都内の様々な場所に住んでいますので、その地域の担当の保健所でしっかりサポートしてくれるところを探していました。それらを考えた時に、ここがいいと思いました。今回検査数も多かったので、100個以上の注文ができるというのもよかったです。

また、郵送できるのもよかったです。個別や一括など、検体の提出方法を提出する側が選べるのも柔軟性があって良かったです。障がいのある人ですと、医師にやってもらった方がいいのかなとも思いますが、我々の場合は軽度の知的障がいになりますので、ある程度のことは自分でできます。だから、今回は自分で行える郵送検査を選びました。

・検査キットはまとめて会社に送りましたか?それとも個別配送にしましたか?

ーキットを受け取る時は、一括で私が受け取りました。公演には出演者だけではなく、楽屋に保護者も入ります。楽屋は検査した人しか入れないので、その分の検査もありました。また、2回検査を行うため、その都度個数を管理したかったので、私が一括で受け取りました。

・事前にサポート部門と連携は取っていたのでしょうか?

ーメールでやりとりしていました。PDFで事前に問診票送っていただきました。問診表の内容を事前にチェックできたのはとても良かったです。保護者の皆さんの詳細は知らないことがほとんどですし、問診票の質問の中に、手術しているかとか薬を飲んでいるかとか、身体に関することがあって。障がいのある人は幼い頃に手術の経験があったりもします。いつも会っているメンバーでも、そういったことはやはり我々にはわからないので、事前に保護者の方に見てもらい、前日に問診票を入力してもらって、我々で管理するという形にしました。

・気になったことやこうした方がいいところはありましたか?

ー特にはないです。電話で対応していただいて、我々の団体が特殊だったからか、毎回同じ方が対応してくれました。気にかけてくださっていたのだろうなと感じました。

・弊社独自のシステムで一括管理画面があるのですが、利用されましたか?

ー利用しました。便利だったのであってよかったです。出してない人が一目瞭然でチェックできました。陰性か陽性かは個人情報で、パニックが起きるかもしれないので全員に言う必要はないと考えていたため、私で管理できてよかったですね。

・検体を送ってからどのくらいで結果でましたか?

ー早かったです。日曜日の午前中に送って、その日の夜には結果がでていました。当日中でしたね。それが一番早いと聞いていたので、直接恵比寿の検査クリニックに手持ちで持って行きました。

・判定が出るまでどういう気持ちでしたか?

ー不安でした。やはり、もし陽性の人がでたらどうしようとか考えていました。けれども、お医者さんもいますし、みんなで一緒に対応しようという感じでした。

次のイベント開催も使用したい。
障がいを持っていても利用できたこの事例を活かしてほしい。

・感染対策は何かしていらっしゃいましたか?

ー手洗い・うがいはやっています。利用施設の消毒なども、こまめに行っています。それから今回の公演では歌のシーンを少なくしました、ミュージカル団体なのですけれども。みんなで歌うのではなく、個別で歌う形を多くしました。さらに練習時間を小分けにして少ない人数で行うようにしていました。本番の公演では座席チケットに連絡先を書いていただくなど、終わったあとも気を抜かずに過ごすように心がけています。公演に関しては、何事もなく終えることができたので成功かなと思っています。やってよかったです。PCR検査はその助けになりました。

・今後の感染対策ビジョンはありますか。

ーしばらく同じ様な感じでしょうか。歌の練習はしたいですけれど、まだ怖がっている人もいて、普段の稽古を休む人もいます。基礎疾患を持っているメンバーは、余計に心配だと思います。そういうメンバーは検査したからといって、安心ではないので。地道に感染対策を、変わらずに続けていくしかないのかなと思っています。実は本番1か月前くらいに、出演者の家族内で1人陽性者がでてしまいました。けれども、出演者と保護者の結果は陰性で、練習に戻って来ることができました。そのメンバーは重要な役だったので、あの時は焦りましたね。でも信じて待っていました。また、我々の感染対策が間違っていなかった、ということを実感させてくれる出来事でもありました。

・またPCR検査を利用したいと思いますか?

ーそうですね。公演を行う時などはまた利用すると思います。検査を取り巻く仕組みは、しばらくは簡単に変わらないだろうと思うので。価格が下がるとか保険が効くようになるとか、もっと気軽に行えたらいいなと思っています。

・最後に何かありますか。

ー今回検査キットを104個注文したのですが、102個だけ使いました。もともと予備に、と思って一人分多く注文したのですが、使用期限が長いので、このようにあらかじめ買っておき、何かのときに準備しておくのもいいのかなと思いました。

障がいを持ってる人がこのような形式のPCR検査を利用するのは珍しいと思います。ぜひこの取材を活かしてほしいです。

・ありがとうございました。

※本インタビューは2021年10月に実施しました。記事内容はインタビュー当時のものです。