安心して支援を受けてもらえるように事前に検査。いつでも好きな時に受けられる、この手軽さを多くの人に知ってほしい。
今回は、特定非営利活動法人 災害支援団Gorilla 代表の茅野さんにお話を伺いました。
住民の方に安心してもらうために被災地に入る前にはPCR検査を受けることに。今ではほとんどの団体がPCR検査を選択。
・PCR検査を受けたきっかけや背景を教えていただけますか。
ー我々は、災害が発生した場合に被災地を支援する活動をしています。PCR検査は、コロナ禍で大きな課題になっています。被災地に入る時に住民の方になるべく安心してもらえるように、PCR検査の陰性証明書を持っていることが大前提です。今回は症状などが出ていたわけではなく、陰性証明書が必要だったので受けました。県や地元の団体と協議して、被災地に入る時と帰る時、その都度、PCR検査を受けることをガイドラインに記載しました。48時間以内に受けたPCR検査で陰性だった時のみ入ることができ、地元に帰るときは、もう一度検査を受けてから帰ります。そうすることでより住民の方の安全を確保できるようにしています。
・どこでガイドラインを作っているのでしょうか?
ー町と各団体です。様々な団体が集まって協議しました。我々は炊き出し作業をしているのですが、それ以外の例えば泥搔き・家財出しなどの体力系、物資を運んだりする団体など、色々な団体が集まって県や市町村と共に話し合いました。決まったことを基にガイドラインを作りました。これを守れる方が入ることになっていますが、特別取り締まりはされておりません。PCR検査を受けた団体は、ステッカーを各自の車輌に貼っています。今は7割くらいが検査を受けています。それでも住民の方からは、県外から来て大丈夫?など不安な声上がっていますね。
・PCR検査を受けた団体だと、住民の方はやはり安心している様子ですか?
そうですね。一年前はPCR検査は浸透しておらず、抗原検査でも良かったです。しかしながら、今年の場合は、住民の方からの声かわかりませんが、より安全性を求められてPCR検査が主流になりました。今後は感染の証明だけでなく、感染防止対策としてPCR検査が求められてくると思います。
現地に行った率直な感想としては、未だに抗原検査を受けたから大丈夫です、という団体がいます。PCR検査について、やっぱりもっといろんなところに周知して、促して情報を出すべきだと思います。
・周りを見ると、どの検査の割合が多いでしょうか?
ー去年は8割が抗原検査、今年は7割がPCR検査です。PCR検査で使われている会社はバラバラですね。
結果が出るのが早かった。自ら出向くことなくウェブ上で手軽に手続きできた。
・なぜ弊社を選んでいただけたのでしょうか?
ーピースウィンズ・ジャパン(紛争や災害、貧困の支援を行うNGO団体)からの紹介です。
・キット送ってから結果出るまでどのくらいかかりましたか?
ー早かったですね。遅いとかは全然感じませんでした。
・問診票をウェブ上で記入するシステムはいかがでしたか?
ー迷うことはなく、大丈夫でした。
・他のPCR検査は利用したことはありますか?
ー岡山のPCR検査センターのものを使ったことあります。会社がある場所の交通が不便で、車止めるところがなかったです。地方ということもあり車社会なので行きづらかったですね。もう利用するのをやめてしまいました。
自分のタイミングで受けて郵送できる。こんな手軽なPCR検査をもっとみんなに知ってほしい。
・PCR検査を受けたことは周囲には話しましたか?
ーはい、話しました。でも意外と普通の反応でした。本業の方ですと、周りにPCR検査を受けたことがある人は20人くらいいます。
・差し支えなければ、本業はどんなことをやられているか教えていただけますか?
ー私は本業は製鉄業者の下請けをやっていて、同業者も千葉の柏へ出張で行きます。県外から向こうに行った時にPCR検査を受け作業が終わったらPCR検査の陰性証明書持って会社に戻ります。それがないと2週間の自宅待機になってしまいます。私は月に3、4回受けていますね。うちの会社の同業者の会社では、月に数十人が受けているようで、オンラインの検査もあるのに、それは苦手だから病院でやってるらしいです。一回20,000円とお話しされておりました。
・最後に一言ありましたらお願いいたします。
今回、私が受けた御社のPCR検査は、いつでも自分で受けることができ、レターパックで好きな時に郵送できます。こんなに簡単なのに、どうしてみんなやらないのかなって思います。20,000円でも普通で、もっと高いのもあります。この金額の差って大きなと感じますね。
こんな手軽にPCR検査を受けることができることをもっと多くの人に知ってほしいと思います。
ありがとうございました。
番外編 ご質問をいただきました。
・PCR検査の価格帯がバラバラで、その基準がわかりません。
ー多くの病院や、クリニックですとそこで解析を行っているわけではなく、検査を検査業者に委託しています。大手の検査会社に外部委託し、そこの費用によって価格差が生まれています。我々は自社で試薬を購入し、検査技師を雇って自分たちで検査を行っています。ですので、弊社は手軽な価格で提供できています。
※本インタビューは2021年10月に実施しました。記事内容はインタビュー当時のものです。