・御協会の事業内容をお聞かせください。
ー主に、登山とスポーツクライミングの部門に分かれ、スポーツクライミングや山岳スポーツの普及活動、大会の開催や選手の指導・サポート、指導者の養成・資格認定、また、海外登山・クライミングの啓発活動や国際交流など幅広い活動を行っております。
私は、日本代表クライミングのユースの強化をメインに活動しております。14歳から19歳の年齢を対象にした選手の強化を担当しております。
・2020年からのコロナ禍で、どのような影響がありましたか?
ー大きく変わったことは、国際大会の数が減少し、コロナの影響で大会が延期・中止になったことです。
選手たちはコンディションを整えたり、パフォーマンスを維持したり上げていくのが大変だったと思います。
合宿は、実施する前々日くらいに緊急事態線源が出て中止にせざるを得なかったり、ギリギリで凄く動勢が変わっていたので、その中で調整していくことがとても難しかったですし、選手たちの強化もしづらかったですね。特に感染者数の多い地域の選手たちは活動しづらかったと思います。合宿を受け入れてくれる自治体への配慮や都道府県をまたぐ移動を伴う選手たちへの対応にもとても神経を使いました。
・コロナ禍でスタッフの働き方は変わりましたか?
ー対面でのミーティングが開けないので、ほぼオンラインになったことが1番変わったことです。
選手とコーチとも常に連携を取り合うということが、以前よりも難しくなりました。
大会前に怪我をした選手やコンディションを崩してしまった選手に対しては、感染対策防止の観点から、直接選手に会えるわけではなかったため、選手だけではなく親御さんとも出来るだけコミュニケーションを取ったりして、その選手の様子を聞くようにし、必要に応じて病院を紹介したりもしていました。
・感染拡大防止として取り組んできたことはありますか?
ー協会内で大会・合宿実施の可否について検討することの他に、感染症対策を取りながらの施設利用や他県を跨ぐ移動が可能かなど、自治体の方とも協力しながら、利用施設が何人まで利用できるのかということも含めて、その規定に沿った内容で練習をしていました。
大会前もそうですし、合宿前もPCR検査は必ず実施するということにしていて、基本的に『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策 スポーツクライミング選手のための活動再開ガイドライン』をベースに、さらに国内強化合宿では、それ用に感染拡大予防ガイドラインを別途設けて、実施するという形をとっています。