【抜粋版】新型コロナ陽性率が上昇中 嗅覚・味覚異常の3人に1人、発熱の10人に1人が陽性

弊社の郵送PCR検査サービスPCR nowは、イェール大学助教授の成田悠輔氏率いる半熟仮想株式会社の協力を得て、PCR検査実施時の問診票データを解析しました。体調不良の症状別に陽性率がわかるのが利点です。

データの概要・問診票の質問例の一部

主に3点の分析結果を得ました:

  1. 体調不良者(問診票の自己申告で体調が不調と答えた人)の陽性率が高く、年末年始に比べ2月には陽性率が下がったものの、3月に入ってから再上昇しています2月単月は1.6%であったのに対し、3月単月は3.8%に上昇しました。検査対象の多くが現在の行政検査の対象になりにくい人( 濃厚接触ではない接触のみ、症状が軽微、あるいは医師に感染の危険性があると判断されていない)であるにもかかわらず高い陽性率が出ていることに注意が必要です。
  2. 症状の中でも、特に陽性率が高かったのは嗅覚・味覚異常と発熱です。3月単月では嗅覚・味覚異常の3人に1人、発熱の10人に1人が新型コロナ陽性と診断されています。
  3. 一方で、自覚症状も感染者との接触の申告もない場合の陽性率は3月単月で0.06%と低いです。


※接触とは、PCR検査時の新型コロナ陽性者との接触を意味する

分析結果が教えてくれること

  1. 現在の行政検査の対象(濃厚接触者、症状の重い人、または医師が感染の危険性があると判断した人)だけでなく、何らかの自覚症状や接触の疑いがある人に対してのPCR 検査も感染拡大を予防する上で重要だと考えられます。
  2. 同時に、自覚症状も感染者との接触の申告もない場合の陽性率が低いことから、症状や感染者との接触の自覚がある人が自主的に隔離することで、感染を制御できる可能性を示唆しています。
  3. 感染拡大の危険性が低い郵送PCR検査への需要は高く、検体数が増えています。我々は大学発の強みを生かし、安全で精度の高い検査技術を開発しました。この技術を活かして複数の国際空港でもPCR検査を行なっています。日本の各地に郵送PCR検査の拠点を増やしていくことが医療機関や行政の負担低減につながると考えています。

株式会社 エフメディカルエクイップメント

F-medicalは、新型コロナウィルスの流行初期に、医学部所属の医師・教員・医学生の有志が、米国パンデミックを機に米国日本人医師会を通して米国に医療物資を寄付する目的で設立、4月、日本でも医療物資不足が深刻となり、特定NPO法人ジャパンハートと組み500以上の大病院に総額1.5億円相当の医療用品の寄付を実施しました。その後、新型コロナウィルス対策における社会と政府の隙間を埋めてつなぐことを目指し、国や保健所の指定する濃厚接触者には該当しないが、感染者と接触した可能性がある人や、有症者向けの郵送PCR検査を実施しています。東京TMSクリニックは、米国への医療物資寄付の活動時からF-medicalと協働しているクリニックで、今回はPCR検査用のラボをF-medicalの技術提供で立ち上げました。

郵送PCR検査サービス
PCR nowのサービス開始に向けては2020年7月から始動。11月から感染の拡大と共に、検査依頼数が増加しています。多くの類似郵送PCR検査が無症状者・接触歴がないものを対象に限る中、有症者や接触疑いの検体にも医療機関として対応し、現在の国や保健所がカバー出来ない領域を積極的に対応しているのは他郵送PCR検査にはない特徴です。


株式会社エフメディカルエクイップメント
運営責任者名 小田啓太
問い合わせ窓口 info@fmedeqp.com
研究に関するお問い合わせ:小田 啓太 keita-tky@umin.ac.jp
PR担当 藤﨑 恵里子 080-3336-3484
【本社】福島県福島市蓬莱町2丁目31番地の27-101
【東京営業所】東京都千代田区三番町1番地17-6